本日の日経新聞に、三菱ケミカルホールディングスのニュースが掲載されていました。
日本の大企業の雇用の変化の兆しかもしれません。
三菱ケミカルホールディングス「ジョブ型」導入
管理職転身支援
三菱ケミカルホールディングス傘下の三菱ケミカルは4日、満50歳以上の管理職社員の退職支援制度を始めると発表した。
退職一時金で月給50ヶ月分の増額を行うほか、希望者にはキャリア支援会社によるサポートを実施する。
同社では年功序列から職務内容を定義して成果で処遇する「ジョブ型雇用」への移行を進めている。
同社内で強みを発揮できないと考える管理職の転身を支援するねらいだ。
対象は三菱ケミカルで10年以上働く管理職と再雇用された管理職社員だ。
同社には管理職が5千人超おり、うち50歳以上は約2600人。
募集人数は定めない。12月中旬までに募集し、2021年6月末までに退職する。
退職一時金の増額のほか、21年夏の一時金も特別賞与として支給する。
参照)日経新聞2020.11.5
ジョブ型雇用について、もう少し詳しく知りたい方は、Wikipedia 職務記述書や、パーソル総合研究所 日本的ジョブ型雇用の考察も参照ください。
三菱グループは日本を代表する財閥グループですよね。
三菱グループには、三菱UFJ、三菱商事、など三菱で始まる企業だけでなく、東京海上、キリン、ENEOSなど、多種多様です。
消費者としても、お世話になっている企業のオンパレードです。
調べてみると…予想を上回る従業員数でした。
三菱グループ従業員数
三菱ケミカル株式会社:40,776名(2020年3月末現在)・・・企業HP参照
三菱ケミカルホールディングス:69,609名(連結 2020年3月31日現在)・・・企業HP参照
三菱グループ(所属企業4000社超):870,884人・・・東洋経済online参照
みなさんは、三菱ケミカルの「JOB型」導入について、どう思いましたか?
キノコの目
三菱ケミカルの早期退職対象者が多いにも関わらず、早期退職者に対して手厚いですね。
三菱グループとして、しっかりした会社なのでしょう。
三菱ケミカルのJOB型導入の結果が出るまで時間がかかるかもしれません。
しかし、三菱グループ以外の企業が、「我々の会社もJOB型へ移行したほうが良いのでは?」と考え始めると、いっきにJOB型が広まる可能性が出てきました。
三菱ケミカルの取り組みとしてニュースですが、三菱グループへも波及すると、かなりのインパクトです。
このニュースからも分かる通り、大企業でも「終身雇用」の時代は終わっていく流れは間違いないですね。
大企業は中小企業に比べると少し安定しているかもしれませんが、大企業だから、一生安心、一生安泰という時代は終わりです。
もし、50歳で早期退職したとして、100年生きるロングライフ時代、長生きする人にとっては、まだ人生の折返し地点です。
退職金と年金だけとなると、本当に生きることがリスクになります。
良い条件で転職でき、働き続けられる人は良いですが、転職が難しいひとは、別のかたちで、自分で継続して稼ぐ必要があります。
一方、企業に残ったとしても、JOB型で、適切なJOBが与えられ、成果を出さなければ、収入は落ちるかもしれません。
私が思うのは、「何歳からでも遅くない、今からが勝負だ!」という気持ちで、成果を出せる自分、稼げる自分を目指して、成長を続けるしかないと思います。
気持ちも込めて努力して、もし、成果が出せなかった、稼げなかったとしても、後悔は少ないと思いませんか?
会社にぶら下がって生きていくオジサンにはなりたくない。
私は、35歳の誕生日、「企業内価値のみを上げることをやめ、企業外でも生きていける市場価値向上を目指すこと」を決意しました。
貴重な時間は、自分のため、家族のためにも、自己成長に投資します。
このような、企業ニュースでも、情報の受け取り方次第で、考えるキッカケ、変わるキッカケになります。
何でも自己成長の養分に変えていくことで、成長スピードは加速すると思います。
では、また!
マッシュルーム ワークスタイル / キノコ